No. 「嶌信彦講演会エッセンス

一人ではすることもなく、楽しみを見つけられない高齢の男性。
奥さんがどこかへ出掛けるときには、わしも!わしも!「わしも連れってくれ」 という「恐怖のワシも族」。
むかし、口避け女や人面犬のようなものが流行っていた頃に、ちょっとはやった ワシも族のことを、久しぶりに、評論家:嶌信彦(しまのぶひこ)氏から聞きました。
今年の11月に聞いた、氏の講演会から、エッセンス備忘録。
 ○---○
日本人は友人を作ることが下手だ。
「知人」はいるが「友人」がいない。それは、個人も企業も、国も同じ。
日本人は友人とする人も、会社も、国も少ない。
友人は、信頼できる、損得抜きのつきあいができる。そうした友人は、数十人という 単位でもちたい。
そのためには、人間の品性を高める必要がある。コミュニティに参加するなど、 努力する必要もある。
1年後、あなたに何人の友人ができたか数えてください。
 ○---○
これまで、特に高度経済成長期は、男の時代であった。
現代は、女性主導の感性で世の中が動いている。消費も女性主導の消費である。

<時代をつかむ女性の感性>(キーワード)は、
  ・安らぎ感 ・清潔感 ・安全、安心感 ・居心地よさ ・エキサイティング
  ・簡単操作 ・便利 ・くつろぎ ・ゆとり 
  ・個性的であるが移り気 

これにフィットしないと、新商品も企業も成功しない。
<例>  
  →場所についても同様。高度成長期に大流行であった、熱海や別府といった温泉 は今や下火。温泉でも、女性の感性にマッチしたところは流行る。
  →いくら美味しい店でも、トイレが汚かったら、女性は二度と行く気にならない。
  →10時に追い出されるホテルよりは、どうぞごゆっくりという、個性的な個人宿。
  →ディズニーランドのように、個性的だが、次々に新しいものが出て飽きさせない。
  →女性一人で、5倍の人数が集まるといわれる。
  →マイホームと建てるときも、車を買うときも、細かなところは女性に気に入られる ような配慮がなければ商売はうまく行かない。
 ○---○

(2000年12月記)