9.「忘れないで、その気持ち」

2002年4月20日午後8時15分。
君たちのお祖父ちゃんが天国に旅立ち、お祖父ちゃんと呼べる人は二人ともいなくなってしまった。
お祖父ちゃんは、君たちの手紙と一緒に棺に入った。
きっと、その手紙を読んでくれたに違いない。
そしてずっと、ずっと遠い空の上から君たちを見守ってくれるに違いない。
父はそう思う。
お祖父ちゃんに感謝し、誓ったその気持ちをいつまでも忘れないでほしい。
 ◇
おじいちゃんへ
 おじいちゃん ありがとうございました。おじいちゃんには、沢山のことを教えてもらい、学びました。
おじいちゃんに算数を教えてもらったのを覚えています。根気強く私に教えてくれましたね。
那須の別荘で一緒に散歩して自然にふれたり、雪で遊んだり、沢山の昔の遊びも教えてくれました。おじいちゃんと 一緒に遊べて楽しかったです。
それから、おじいちゃんは○宮の○○温泉がお気に入りでしたよね。 天国でまた入れたらイイですね。
おじいちゃんから学ぶことが多かったです。おじいちゃんから学んだことを 一つ一つ思い起こして実践して行きたいです。
私は患者さんや親族の方の気持ちを考えられるような 看護婦さんにないたいと思います。
これから長い人生を精一杯生きようと思うので見守っていてください。
おじいちゃんの笑顔が大好きでした。天国に行ってもステキなおじいちゃんでいて下さい。
おじいちゃん、今までありがとうございました。
   大のおじいちゃん子の○○子より
 ◇
おじいちゃんへ
 最後に○○病院でおじいちゃんに会った時、元気になったから安心していたけど、今はとても残念です。
○子は、○○○○高校で私なりに頑張っています。
中学校に行っていた時の反省を生かして、高校生活を充実させたいと思っています。
そして夢に向かって頑張ります。おじいちゃん見守っていてください。
おじいちゃんに小さい時にいろいろ教わったことは忘れません。
天国で元気に・・・さようなら
今までありがとうございました。 
               ○子より
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おじいちゃんへ
 私が生きてきた11年間ずっと楽しい思い出を作ってくれてありがとう。
おじいちゃんといっしょに作った思い出はぜったい忘れません。
おじいちゃんが大好きだった千○、○宮の温泉、そして那須の別荘。
ともに過ごした数々の思い出は数えきれないぐらいいっぱいあります。
とくにおじいちゃんがこよなく愛した那須の別荘で教わったことは、これからの 人生に生かして行きたいです。
おじいちゃんは物をとても大切にする人で いつも見習っていました。一カ月に一回くらいパソコンを教えに行くといつも 一生けんめいにおぼえようとし、教える私の方までねっしんになってしまう ぐらいでした。
本当にいっぱい想い出があって、もう会えないのはさびしいけれど天国でがんばって下さい。
想い出いっぱいありがとう。
             ○香より
 ◇
お祖父ちゃん 安らかに そして三人の孫達を見守っていて下さい。 

(2002年5月記)